看護学校奨学金の条件 | 日本学生支援機構編
各看護学校の取り扱い奨学金一覧でも分かるように、
看護学校のほとんどが日本学生支援機構の奨学金を取り扱っています。
なので、日本学生支援機構の条件について説明します。
日本学生支援機構の奨学金を受けるための条件
通常、奨学金には給付型と貸与型がありますが、
日本学生支援機構の奨学金は貸与型がメインとなります。
正確には、給付型もあるのですが、2018年度以降の入学生2万人が
対象者で、各高校に1人ずつくらいの狭き枠となります。
給付型→返す必要のない奨学金
貸与型→返す必要のある奨学金
貸与型の奨学金には、3つの奨学金があります。
日本学生支援機構の3つの貸与型 奨学金
1.第一種(無利息)
2.第二種(利息が付くタイプ)
3.入学時特別増額
第一種奨学金の条件
第一種は利息がつかない奨学金で100万円借りたら、
100万円返す奨学金です。
金利が付かないだけあって、借りるのに条件が厳しくなっています。
具体的条件は、成績が3.5以上であること。
親御さんなど、借りる人の家族の年収が300万円以下
などの条件があります。
お父さんお母さんが働いてる場合は、合算して300万を超えているか?
が基準です。
また、この300万円とは、年間収入の事です。
そして、その収入基準は家族の人数と、そこに学生が何人いるか、
によって変わってきます。
おおよその家族の人数からの収入目安
世帯人数 | 給与所得者 | 給与所得以外 |
---|---|---|
3人 | 657万円 | 286万円 |
4人 | 747万円 | 349万円 |
5人 | 922万円 | 514万円 |
給与所得の場合・・・所得証明書等における収入金額(控除前)
給与所得以外の場合・・・所得証明書等における所得金額
第一種奨学金で借りられる額は?
では、利息の付かない第一種奨学金で借りられる額は、
いくらまででしょうか?
国立か私立によってや、自宅から通うのか、
自宅以外から通うのかによって、
借りられる額に違いがあります。
おおよそすると、月額3万から6万くらいです。
詳細はこちらでご確認ください。
大学の場合
大学へ | 国公立 | 私立 |
---|---|---|
自宅から通学する場合 | 月額30,000円または45,000円 | 月額30,000円または53,000円 |
自宅以外から通学する場合 | 月額30,000円または45,000円 | 月額30,000円または53,000円 |
専修学校(専門課程)
専門学校へ | 国公立 | 私立 |
---|---|---|
自宅から通学する場合 | 月額30,000円または45,000円 | 月額30,000円または53,000円 |
自宅以外から通学する場合 | 月額30,000円または51,000円 | 月額30,000円または60,000円 |
表の金額の、どちらか選択する事になります。
金利が付かないとは言え、奨学金は借金です。
将来の返済を考え、貸与額(借りる金額)を決めましょう。
第二種奨学金の条件
家計の収入からの条件
第二種奨学金も第一種同様、収入制限があります。
第一種ほど厳しい条件ではありませんが、
およそ下の表の金額以下が目安となります。
世帯人数 | 給与所得者 | 給与所得以外 |
---|---|---|
3人 | 1,009万円 | 601万円 |
4人 | 1,100万円 | 692万円 |
5人 | 1,300万円 | 892万円 |
給与所得の場合・・・所得証明書等における収入金額(控除前)
給与所得以外の場合・・・所得証明書等における所得金額
学力条件
第二種の学力条件は、下記のとおりです。
(1) 高等学校又は専修学校(高等課程)における学業成績が
平均水準以上と認められる者。
(2) 特定の分野において特に優れた資質能力を有すると認められる者。
(3) 専修学校(専門課程)における学修に意欲があり、
学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者。
(4) 高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定に合格した人、
又は科目合格者で機構の定める基準に該当する人 。
入学時特別増額
入学時特別増額は、10万円・20万円・30万円・40万円・50万円 と、
まとめて借りられる奨学金です。
入学金などに充当できるので、大変助かる奨学金ですが、
ひとつ気を付けたいのが、お金が入るのが入学後ということです。
通常、看護学校の入学金は入学前に支払う事が多いので、
支払いスケジュールは注意しましょう。
銀行などでつなぎ融資という方法もあります。
つなぎ融資→日本学生支援機構から振り込まれることを前提に銀行などに借入し、
奨学金が振り込まれたら銀行にすぐ返済する方法。
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